開局を夢見る薬剤師の独り言

医療用医薬品、OTC、漢方薬(中医学)、ハーブを極めるべく日々ゆっくりと学習中。目標は30歳までにある程度満足できる仕上がりにすること。

リアップ、プロペシア(フィナステリド)等の服用期間と髪の毛の成長サイクルについて

 今回は、薬局でプロペシア(フィナステリド)が初処方された患者様からどの程度服用を続ける必要があるのか質問をされたため、「男性型脱毛症(壮年性脱毛症):AGA」や髪の毛の成長のサイクルについてまとめたいと思います。

 

【基礎知識】 

 まずは成長サイクルについてです。通常は1サイクル4~6年程度と言われております。

この成長サイクルは大きく分けて、「成長期」、「退行期」、「休止期」に分類されます。

 

・成長期(2~6年):文字通り髪の毛を育てる時期。髪の毛を太く丈夫な状態にするのはこの時期。

・退行期(2~3週間):髪の毛の成長が止まり、毛根が皮膚の表面に移動する準備期間。

・休止期(数ヶ月):毛根が皮膚の表面に移動し、新たな髪の毛が下から古い髪の毛を押し上げて抜け落ちる期間。

 AGAでの脱毛は、成長サイクルの成長期が短くなってしまう状態で、それが原因で髪の毛が太く丈夫な状態になる前に抜けてしまうことが問題となります。逆を言えば、うぶ毛のようなものが残っているようであれば、改善の可能性はあると考えられます。

 AGAでの脱毛部にはDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンの一種が高濃度で発現しており、原因物質と考えられています。

 

 

【治療薬】

 治療としては主に原因物質と考えられているDHTを少なくすることと、髪の毛に栄養を与えて太く丈夫な毛根にするための血流改善、頭皮が脂っぽい場合では、毛根が詰まり毛根が圧迫されてしまわないようにシャンプーを見直すことなどが挙げられます。
※コンディショナーを使用している場合は、シリコンが入っていると毛穴が詰まる可能性があるため、ノンシリコンタイプがオススメです。

 

プロペシア(フィナステリド):5α還元酵素阻害薬。DHTが合成されないよう抑える。成長期は2~6年程度のため、毛根を丈夫なものにさせるためにも継続が必要。最低でも6か月位は連日服用をして効果判定。
食事による影響は少ないとされているため、毎日同じ時間帯に続けられる時を決めて、無理なく服用していただくことがオススメ。

医療用医薬品のため、市販での販売はないことと、保険がきかないため値段が高めなのがネック。GE(ジェネリック医薬品)もあるため、そちらを選択すればある程度費用は抑えられる。

 

・リアップ(ミノキシジル):血管拡張作用により、毛細血管から毛根に栄養物質を運び、育毛作用を発揮する。もともとは高血圧薬として開発されていた。

色々と種類がありますが、「リアップX5」がオススメ!

他のリアップシリーズと比べて、有効成分であるミノキシジル5倍入っていることと、効果判定が4か月である点が魅力的!

※他のリアップシリーズの効果判定は6か月。

 

・カルプロニウム:血管拡張作用による栄養補給。
こちらは種々の育毛剤に含まれているため、製品名での紹介は控えます。

 

・アデノシン三リン酸(ATP):代謝の活性化。毛母細胞の分裂を活性化させる。血流の改善も期待できる。
カルプロニウム同様、種々の育毛剤に含まれているため、製品名での紹介は控えます。

 

 サプリメントなども含めるとかなりの数になってしまうため、私が主要と考えている成分のみを列挙しました。

 ※ビタミンB2は脂質の代謝を助けるため、皮脂分泌が盛んな場合にはオススメ。

 

 治療方針のまとめ:「DHTを抑えること」「血流改善による栄養の供給」「皮脂が毛穴に詰まらないように洗う」

 成分さえ重複しなければ、組み合わせての使用も問題ないと考えられるが、病院での治療を検討される場合は、医師に許可を得てからの方が治療がスムーズになると考えられます。