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開局を夢見る薬剤師の独り言

医療用医薬品、OTC、漢方薬(中医学)、ハーブを極めるべく日々ゆっくりと学習中。目標は30歳までにある程度満足できる仕上がりにすること。

薬物の作用発現までの時間について

 今回は、「この薬はすぐ効くの?」という薬局で働いているとそれなりに遭遇する質問に対する回答をわかりやすく書いてある本を紹介したいと思います。

 

 「薬物動態を推理する55Question 一歩踏み込んだ疑義照会と服薬指導のために」

 

 

 

という本です。

 

 薬効発現時間の判断は、その薬が「定常状態に達する薬」「定常状態がない薬(単回投与で効果が現れる薬)」を見極める必要があり、それを求めるために必要な情報は投与間隔(服用間隔)半減期の2つで求まるため、患者様に聞かれた場合にも添付文書と処方せん内容を見て容易に求められるところがありがたいです。

 

 ・定常状態に達する薬:投与間隔(服用間隔)/半減期≦3

 ・定常状態がない薬(単回投与):投与間隔(服用間隔)/半減期>3

 

定常状態に達する薬では、半減期×4~5程度の時間までは薬効がしっかり発揮されないと考えられます。

※実際に職場で活かそうとしたときに、早速例外が出てしまったのが「PPI(知識不足で申し訳ございませんが、タケキャブは不明)」や「ロイコトリエン受容体拮抗薬」です。これらに関しては定常状態がない薬の方に分類されますが、一般には薬効発現まで1週間程度を要するとされております。なので私は、薬効の発現自体は速やかだが、受容体の遮断し実感できるまでに要する時間がかかる薬と考えております。もしご存知の方がいらっしゃいましたら是非教えていただきたいです。

 

 患者様の質問に答えられるだけでなく薬歴内容を充実させられますし、せっかく学校で薬物動態の勉強したのに薬局やドラッグストアだとその知識を活かしきれていないことが私としては悲しかったので、この本に出合えてよかったと心より思っています。

 他にも、線形・非線形薬物の体内動態や肝消失型と腎排泄型の見極め方等々、目から鱗な情報が盛りだくさんです! 薬物動態が苦手だった私でも理解しやすいと感じるので、書店などで見かけた際には是非読んでいただきたい1冊です。